思春期って、やっぱり大変です
ご訪問ありがとうございます。 カウンセリングSUN の宮﨑です。
思春期って、やっぱり大変です。
親ならば、自分も子どもの時に経験しているはずなのですが、
初めてのお子さんの時には、戸惑われる方が多いのでは、と思います。
私も子どもが思春期の頃、そうでしたねー。
小さい頃と違って、身体も大きくなり、出来ることも増え、
もう、大人と同じかな・・、と思っていると、
あれ~、ということをしたり、
親としては、鍛えられる時期だと思います。
子どもは、失敗をしながら自分を確立していく時期なので、当然無茶なことをしたりします。
うまくいけば、自信になり、
失敗したなと思えば、これは自分にとっては違ったんだ、そういう経験をしただけ、
と考えられればいいのですが・・。
ただ、今は小さい頃から失敗をなるべくしないようにして、大きくなってくる子も多いのでは・・、と思います。
豊かで、便利な世の中なので、親がそれ程意識していなくても、子どもはあまり失敗しないで大きくなって、初めての失敗、試練が、思春期なんてこともあります。
そうすると、子どもはものすごくダメージを大きく感じて、途端に自信をなくしたりします。
でも、大丈夫!
今から、色々な経験を通して、失敗もして、自分を創っていくと思って、親御さんも、気持ちを切り替えて欲しいと思います。
親御さんは、今の状態を見て、なんでそうなるの? 困った! と思うのではなく、
これからする経験や、失敗、立ち直ることが大事、その繰り返し、練習が大事!
今(思春期)は、色々な経験をする時期、そういう時期。
ということに、気づいていただけたら・・と思います。
よくクライアントさんにもご紹介するのですが、
こちらの本、
「揺れつ戻りつ思春期の峠」 高垣 忠一郎著
私も、子どもが不登校をし始めた頃、読みました。
よく「子どもを見守る」「子どもを信頼する」という言葉を聞きますが、
こちらには、
~~親が自信を回復し自分の心で子どもをしっかり受けとめようというふうに変わると、子どもにもそれがはねかえる。
そのことだけで子どもが変わることもある。(中略)
しかしそれも一直線に良い方向に進むわけではない。
子どもをしっかり受けとめてやろうと腹をくくっても、毎日顔をつきあわせているとイライラしたり、自信をなくしたり、やはり何か有効な手をうたないとダメではないかと不安がぶり返したりすることが何度もある。
そのような心の動揺とたたかいながら、親は子どもを深く信頼することを試される。
それを支え励まし続けるのがカウンセラーの役割だ。
相談場面で、あるいはこうした親の間で、よく出てくるのが「子どもを見守ってやりなさい」「子どもを信頼して待ってやりなさい」という言葉である。
そういうことをよく言われるけれど、「ただ見守っているだけでほんとうによくなるのだろうか」「ただ子どもに任せて待つだけでよいのだろうか」。
親はしばしばそういう疑問をもつ。
「子どもを信頼する」というけれど、子どもの何を、どのように信頼するのか。
私は、次のように考えている。
「見守る」ということは、何もしないことではない。
それは親の愛を子どもに伝えるひとつの行為である。
遊園地で遊んでいる幼いわが子を見守る母親は、子どもが母親に手を振れば手を振ってこたえてやる。
子どもが膝にきて抱っこを求めれば、しっかりと抱いてやる。
決して、放ったらかしにして何もしないわけではない。かといって子どもの求めぬ手出し、口出しをするわけ
でもない。
それは、子どもに安心できる基地があることを伝え続ける行為である。
「信頼して待つ」ことは、何もしないで待つことではない。ただ待っていれば、やがて子どもが自然に立ちなおるという、空虚な根拠のない期待を抱いて待つことではない。
それは、「信頼する」という、大変しんどい仕事をしながら待つことだ。
子どもの自己回復力を信頼し、それが発揮されるように援助しながら待つということだ。
そのためには、子どものなかに自分を愛し信頼する心他者を信頼する心をよみがえらせること。
子どもへの親の深い愛と信頼が、それをよみがえらせる。
その深い愛と信頼を、子どもに通じるように伝え続けること。
それが、「信頼して待つ」唯一の方法である、と私は思う。~~
と書かれていますが、
私もここに書かれていることを支えに、子どもを見守ってきたように思います。
しっかりとできたかどうかは、よくわかりませんが、
今もこの通りだと思っています。
不登校であるとかないとかに関係なく、子どもを信頼して待つ、ということは、
大変なことでもあり、そして本当に大切なことだと思っています。
長くなってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。
不登校・家族関係カウンセリングSUN 宮﨑 真由子
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